よ音

5字決まり

よのなかはつねにもかもななきさこく / 鎌倉右大臣

世の中は常にもがもな渚漕ぐ(よのなかはつねにもかもななきさこく) 海人の小舟の綱手かなしも(あまのおふねのつなてかなしも) 鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)
2字決まり

よもすからものおもふころはあけやらぬ / 俊恵法師

夜もすがらもの思ふころは明けやらぬ(よもすからものおもふころはあけやらぬ) ねやのひまさへつれなかりけり(ねやのひまさへつれなかりけり) 俊恵法師(しゅんえほうし)
5字決まり

よのなかよみちこそなけれおもひいる / 皇太后宮大夫俊成

世の中よ道こそなけれ思ひ入る(よのなかよみちこそなけれおもひいる) 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる(やまのおくにもしかそなくなる) 皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐうのだいぶとしなり)
2字決まり

よをこめてとりのそらねははかるとも / 清少納言

夜をこめて鳥のそら音ははかるとも(よをこめてとりのそらねははかるとも) よに逢坂の関は許さじ(よにあふさかのせきはゆるさし) 清少納言(せいしょうなごん)