3字決まり なけきつつひとりぬるよのあくるまは / 右大将道綱母 嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は(なけきつつひとりぬるよのあくるまは)いかに久しきものとかは知る(いかにひさしきものとかはしる)右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは) 女性歌人女房恋の歌拾遺和歌集3字決まり
2字決まり やへむくらしけれるやとのさひしきに / 恵慶法師 八重むぐら茂れる宿の寂しきに(やへむくらしけれるやとのさひしきに)人こそ見えね秋は来にけり(ひとこそみえねあきはきにけり)恵慶法師(えぎょうほうし) 僧侶拾遺和歌集男性歌人秋の歌2字決まり
3字決まり あはれともいふへきひとはおもほえて / 謙徳公 あはれともいふべき人は思ほえで(あはれともいふへきひとはおもほえて)身のいたずらになりぬべきかな(みのいたつらになりぬへきかな)謙徳公(けんとくこう) 公卿恋の歌拾遺和歌集男性歌人3字決まり
3字決まり あふことのたえてしなくはなかなかに / 中納言朝忠 逢ふことの絶えてしなくはなかなかに(あふことのたえてしなくはなかなかに)人をも身をも恨みざらまし(ひとをもみをもうらみさらまし)中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ) 三十六歌仙上級官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人3字決まり
2字決まり あひみてののちのこころにくらふれは / 権中納言敦忠 逢ひ見てののちの心にくらぶれば(あひみてののちのこころにくらふれは)昔はものを思はざりけり(むかしはものをおもはさりけり)権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ) 三十六歌仙上級官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
2字決まり こひすてふわかなはまたきたちにけり / 壬生忠見 恋すてふわが名はまだき立ちにけり(こひすてふわかなはまたきたちにけり)人知れずこそ思ひそめしか(ひとしれすこそおもひそめしか)壬生忠見(みぶのただみ) 三十六歌仙官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
2字決まり しのふれといろにいてにけりわかこひは / 平兼盛 忍ぶれど色に出でにけりわが恋は(しのふれといろにいてにけりわかこひは)ものや思ふと人の問ふまで(ものやおもふとひとのとふまて)平兼盛(たいらのかねもり) 三十六歌仙官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
3字決まり わすらるるみをはおもはすちかひてし / 右近 忘らるる身をば思はず誓ひてし(わすらるるみをはおもはすちかひてし)人の命の惜しくもあるかな(ひとのいのちのをしくもあるかな)右近(うこん) 女性歌人女房恋の歌拾遺和歌集3字決まり
2字決まり をくらやまみねのもみちはこころあらは / 貞信公 小倉山峰の紅葉葉心あらば(をくらやまみねのもみちはこころあらは)いまひとたびのみゆき待たなむ(いまひとたひのみゆきまたなむ)貞信公(ていしんこう) 公卿拾遺和歌集男性歌人秋の歌2字決まり
2字決まり わひぬれはいまはたおなしなにはなる / 元良親王 わびぬれば今はたおなじ難波なる(わひぬれはいまはたおなしなにはなる)みをつくしても逢はむとぞ思ふ(みをつくしてもあはむとそおもふ)元良親王(もとよししんのう) 恋の歌拾遺和歌集男性歌人親王2字決まり