あきかせにたなひくくものたえまより / 左京大夫顕輔

3字決まり

百人一首

【原 文】秋風にたなびく雲のたえ間よりあきかせにたなひくくものたえまより  漏れ出づる月の影のさやけさもれいつるつきのかけのさやけさ

【上の句】秋風にたなびく雲のたえ間より(あきかせにたなひくくものたえまより)

【下の句】漏れ出づる月の影のさやけさ(もれいつるつきのかけのさやけさ)

【決まり字】3字決まり「あきか」

超現代語訳

秋の風に吹かれた雲の隙間から、キレイな月の光が見えているよ。

歌のポイント

  • トラブルでショックを受けている77番の歌人・崇徳院へプレゼントした歌
  • きっとリズムよくスラスラ詠めちゃう歌
  • 美しい光景がすぐにイメージできる歌

歌の情景

この歌は、誰もがうっとり見入ってしまう美しい月の一瞬を捉えた歌です。
色々トラブルに見舞われた77番の歌人・崇徳院へ心に癒しになるように詠みあげてプレゼントしました。澄んだ夜空に浮かぶ雲、そして月からのキレイな光をすぐにイメージできる歌です。

語意

【秋風に】秋の風が吹いて。
【たなびく】「た」は接頭語。横に長く引く。
【絶え間より】切れ目から。
【もれ出づる】もれて出る
【影】ここでは、光のこと。
【さやけさ】清く澄んでいて明るいこと。

歌の分類

【歌集】新古今和歌集
【歌仙】-
【テーマ】秋の歌
【50音】あ音

歌を詠んだ人物

【作者】左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)
【性別】男性歌人
【職業】上級官人(現代職業:エリート官僚)
【生年】1090年(寛治4年)
【享年】1155年6月8日(久寿2年5月7日)

左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)は、藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)のことで、平安時代後期の人物です。政治力を持った六条籐家(ろくじょうとうけ)の2代目で、父は藤原顕季(ふじわらのあきすえ)です。

加賀(現在の石川県)の国の役人などを経て、天皇家に仕えました。崇徳上皇からの命令で「詞花和歌集(しかわかしゅう)」を作りました。勅撰集に93首収められています。