2字決まり やへむくらしけれるやとのさひしきに / 恵慶法師 八重むぐら茂れる宿の寂しきに(やへむくらしけれるやとのさひしきに)人こそ見えね秋は来にけり(ひとこそみえねあきはきにけり)恵慶法師(えぎょうほうし) 僧侶拾遺和歌集男性歌人秋の歌2字決まり
2字決まり ゆらのとをわたるふなひとかちをたえ / 曾禰好忠 由良の門を渡る舟人かぢを絶え(ゆらのとをわたるふなひとかちをたえ)ゆくへも知らぬ恋のみちかな(ゆくへもしらぬこひのみちかな)曾禰好忠(そねのよしただ) 官人恋の歌新古今和歌集男性歌人2字決まり
2字決まり あひみてののちのこころにくらふれは / 権中納言敦忠 逢ひ見てののちの心にくらぶれば(あひみてののちのこころにくらふれは)昔はものを思はざりけり(むかしはものをおもはさりけり)権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ) 三十六歌仙上級官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
2字決まり こひすてふわかなはまたきたちにけり / 壬生忠見 恋すてふわが名はまだき立ちにけり(こひすてふわかなはまたきたちにけり)人知れずこそ思ひそめしか(ひとしれすこそおもひそめしか)壬生忠見(みぶのただみ) 三十六歌仙官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
2字決まり しのふれといろにいてにけりわかこひは / 平兼盛 忍ぶれど色に出でにけりわが恋は(しのふれといろにいてにけりわかこひは)ものや思ふと人の問ふまで(ものやおもふとひとのとふまて)平兼盛(たいらのかねもり) 三十六歌仙官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
2字決まり しらつゆにかせのふきしくあきののは / 文屋朝康 白露に風の吹きしく秋の野は(しらつゆにかせのふきしくあきののは)つらぬきとめぬ玉ぞ散りける(つらぬきとめぬたまそちりける)文屋朝康(ふんやのあさやす) 官人後撰和歌集男性歌人秋の歌2字決まり
2字決まり なつのよはまたよひなからあけぬるを / 清原深養父 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを(なつのよはまたよひなからあけぬるを)雲のいずこに月宿るらむ(くものいつこにつきやとるらむ)清原深養父(きよはらのふかやぶ) 古今和歌集夏の歌官人男性歌人2字決まり
2字決まり たれをかもしるひとにせむたかさこの / 藤原興風 誰をかも知る人にせむ高砂の(たれをかもしるひとにせむたかさこの)松も昔の友ならなくに(まつもむかしのともならなくに)藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 三十六歌仙古今和歌集官人男性歌人雑の歌2字決まり
2字決まり ひさかたのひかりのとけきはるのひに / 紀友則 ひさかたの光のどけき春の日に(ひさかたのひかりのとけきはるのひに)しづ心なく花の散るらむ(しつこころなくはなのちるらむ)紀友則(きのとものり) 三十六歌仙古今和歌集官人春の歌男性歌人2字決まり
2字決まり をくらやまみねのもみちはこころあらは / 貞信公 小倉山峰の紅葉葉心あらば(をくらやまみねのもみちはこころあらは)いまひとたびのみゆき待たなむ(いまひとたひのみゆきまたなむ)貞信公(ていしんこう) 公卿拾遺和歌集男性歌人秋の歌2字決まり