4字決まり

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なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ / 皇嘉門院別当

難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ(なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ) 身を尽くしてや恋ひわたるべき(みをつくしてやこひわたるへき) 皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)
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ちきりおきしさせもかつゆをいのちにて / 藤原基俊

契りおきしさせもが露を命にて(ちきりおきしさせもかつゆをいのちにて) あはれ今年の秋もいぬめり(あはれことしのあきもいぬめり) 藤原基俊(ふじわらのもととし)
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こころにもあらてうきよになからへは / 三条院

心にもあらで憂き夜に長らへば(こころにもあらてうきよになからへは) 恋しかるべき夜半の月かな(こひしかるへきよはのつきかな) 三条院(さんじょういん)
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ちきりきなかたみにそてをしほりつつ / 清原元輔

契りきなかたみに袖をしぼりつつ(ちきりきなかたみにそてをしほりつつ) 末の松山波越さじとは(すゑのまつやまなみこさしとは) 清原元輔(きよはらのもとすけ)
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こころあてにおらはやおらむはつしもの / 凡河内躬恒

心あてに折らばや折らむ初霜の(こころあてにおらはやおらむはつしもの) 置きまどはせる白菊の花(おきまとはせるしらきくのはな) 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)
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なにはかたみしかきあしのふしのまも / 伊勢

難波潟短き蘆のふしの間も(なにはかたみしかきあしのふしのまも) 逢はでこの世を過ぐしてよとや(あはてこのよをすくしてよとや) 伊勢(いせ)