あ音

3字決まり

あさちふのをののしのはらしのふれと / 参議等

浅茅生の小野の篠原忍ぶれど(あさちふのをののしのはらしのふれと)あまりてなどか人の恋しき(あまりてなとかひとのこひしき)参議等(さんぎひとし)
6字決まり

あさほらけありあけのつきとみるまてに / 坂上是則

朝ぼらけ有明の月と見るまでに(あさほらけありあけのつきとみるまてに)吉野の里に降れる白雪(よしののさとにふれるしらゆき)坂上是則(さかのうえのこれのり)
3字決まり

ありあけのつれなくみえしわかれより / 壬生忠岑

有明のつれなく見えし別れより(ありあけのつれなくみえしわかれより)暁ばかり憂きものはなし(あかつきはかりうきものはなし)壬生忠岑(みぶのただみね)
3字決まり

あまつかせくものかよひちふきとちよ / 僧正遍昭

天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ(あまつかせくものかよひちふきとちよ)乙女の姿しばしとどめむ(をとめのすかたしはしととめむ)僧正遍昭(そうじょうへんじょう)
3字決まり

あまのはらふりさけみれはかすかなる / 安倍仲麿

天の原ふりさけ見れば春日なる(あまのはらふりさけみれはかすかなる)三笠の山に出でし月かも(みかさのやまにいてしつきかも)安倍仲麿(あべのなかまろ)
2字決まり

あしひきのやまとりのをのしたりをの / 柿本人麻呂

あしびきの山鳥の尾のしだり尾の(あしひきのやまとりのをのしたりをの)ながながし夜をひとりかも寝む(なかなかしよをひとりかもねむ)柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
3字決まり

あきのたのかりほのいほのとまをあらみ / 天智天皇

秋の田のかりほの庵の苫をあらみ(あきのたのかりほのいほのとまをあらみ)わが衣手は露にぬれつつ(わかころもてはつゆにぬれつつ)天智天皇(てんちてんのう)