2字決まり こぬひとをまつほのうらのゆふなきに / 権中納言定家 来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに(こぬひとをまつほのうらのゆふなきに)焼くや藻塩の身もこがれつつ(やくやもしほのみもこかれつつ)権中納言定家(ごんちゅなごんさだいえ) 上級官人恋の歌新勅撰和歌集男性歌人2字決まり
4字決まり こころにもあらてうきよになからへは / 三条院 心にもあらで憂き夜に長らへば(こころにもあらてうきよになからへは)恋しかるべき夜半の月かな(こひしかるへきよはのつきかな)三条院(さんじょういん) 天皇後拾遺和歌集男性歌人雑の歌4字決まり
2字決まり こひすてふわかなはまたきたちにけり / 壬生忠見 恋すてふわが名はまだき立ちにけり(こひすてふわかなはまたきたちにけり)人知れずこそ思ひそめしか(ひとしれすこそおもひそめしか)壬生忠見(みぶのただみ) 三十六歌仙官人恋の歌拾遺和歌集男性歌人2字決まり
4字決まり こころあてにおらはやおらむはつしもの / 凡河内躬恒 心あてに折らばや折らむ初霜の(こころあてにおらはやおらむはつしもの)置きまどはせる白菊の花(おきまとはせるしらきくのはな)凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 三十六歌仙古今和歌集官人男性歌人秋の歌4字決まり
2字決まり このたひはぬさもとりあへすたむけやま / 菅家 このたびは幣も取りあへず手向山(このたひはぬさもとりあへすたむけやま)紅葉の錦神のまにまに(もみちのにしきかみのまにまに)菅家(かんけ) 公卿古今和歌集旅の歌男性歌人2字決まり
2字決まり これやこのゆくもかへるもわかれては / 蝉丸 これやこの行くも帰るも別れては(これやこのゆくもかへるもわかれては)知るも知らぬもあふ坂の関(しるもしらぬもあふさかのせき)蝉丸(せみまる) 官人後撰和歌集男性歌人雑の歌2字決まり