3字決まり あらしふくみむろのやまのもみちはは / 能因法師 嵐吹く三室の山のもみぢ葉は(あらしふくみむろのやまのもみちはは) 竜田の川の錦なりけり(たつたのかはのにしきなりけり) 能因法師(のういんほうし) 3字決まり僧侶後拾遺和歌集男性歌人秋の歌
3字決まり はるのよのゆめはかりなるたまくらに / 周防内侍 春の夜の夢ばかりなる手枕に(はるのよのゆめはかりなるたまくらに) かひなく立たむ名こそをしけれ(かひなくたたむなこそをしけれ) 周防内侍(すおうのないし) 3字決まり千載和歌集女性歌人女房雑の歌
3字決まり いまはたたおもひたえなむとはかりを / 左京大夫道雅 今はただ思ひ絶えなむとばかりを(いまはたたおもひたえなむとはかりを) 人づてならでいふよしもがな(ひとつてならていふよしもかな) 左京大夫道雅(さきょうのだいぶまちまさ) 3字決まり上級官人後拾遺和歌集恋の歌男性歌人
3字決まり おほえやまいくののみちのとほけれは / 小式部内侍 大江山いく野の道の遠ければ(おほえやまいくののみちのとほけれは) まだふみも見ず天の橋立(またふみもみすあまのはしたて) 小式部内侍(こしきぶのないし) 3字決まり女性歌人女房金葉和歌集雑の歌
3字決まり ありまやまゐなのささはらかせふけは / 大弐三位 有馬山猪名の篠原風吹けば(ありまやまゐなのささはらかせふけは) いでそよ人を忘れやはする(いてそよひとをわすれやはする) 大弐三位(だいにのさんみ) 3字決まり女性歌人女房後拾遺和歌集恋の歌
3字決まり あらさらむこのよのほかのおもひてに / 和泉式部 あらざらむこの世のほかの思ひ出に(あらさらむこのよのほかのおもひてに) いまひとたびの逢ふこともがな(いまひとたひのあふこともかな) 和泉式部(いずみしきぶ) 3字決まり女性歌人女房後拾遺和歌集恋の歌
3字決まり わすれしのゆくすゑまてはかたけれは / 儀同三司母 忘れじのゆく末まではかたければ(わすれしのゆくすゑまてはかたけれは) 今日を限りの命ともがな(けふをかきりのいのちともかな) 儀同三司母(ぎどうさんしのはは) 3字決まり女性歌人女房恋の歌新古今和歌集
3字決まり なけきつつひとりぬるよのあくるまは / 右大将道綱母 嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は(なけきつつひとりぬるよのあくるまは) いかに久しきものとかは知る(いかにひさしきものとかはしる) 右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは) 3字決まり女性歌人女房恋の歌拾遺和歌集
3字決まり みかきもりゑしのたくひのよるはもえ / 大中臣能宣朝臣 御垣守衛士のたく火の夜は燃え(みかきもりゑしのたくひのよるはもえ) 昼は消えつつものをこそ思へ(ひるはきえつつものをこそおもへ) 大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶ) 3字決まり三十六歌仙官人恋の歌男性歌人詞花和歌集
3字決まり かせをいたみいはうつなみのおのれのみ / 源重之 風をいたみ岩打つ波のおのれのみ(かせをいたみいはうつなみのおのれのみ) くだけてものを思ふころかな(くたけてものをおもふころかな) 源重之(みなもとのしげゆき) 3字決まり三十六歌仙官人恋の歌男性歌人詞花和歌集